2021年4月1日木曜日

『青臭い議論』

今年度も、この『雑記帳』を、どうぞよろしくお願い申し上げます。 

40年近く書き続けてきました。そしてこれからも書き続けていくつもりです。 

先号(3月16日号)と同じようなことをお話しすることになりますが、年度初めですので、あえてお話させていただきます。
どうかご理解をいただき、お読みください。 

今年も、走林社中という私塾を継続します。
コロナが収まって、実際に皆さんが集まって、いろいろなことを議論し合える時が来るといいのですが、もうしばらくは少し難しそうです。
しかし嘆いているばかりでも仕方がないです。
それに、このコロナで新しく手に入れることができたこともあります。
少し冷静にそのあたりを整理してみたいと思います。
実際に集まってお話をすると、色々深い議論ができることは間違いありません。 と、いうか、そう思っていました。 

しかし、本当にそうだったのでしょうか?
会議で、目の前のことを解決するために議論は結構してきたように思います。
しかし、目の前の問題ではなくて、将来のこと、天下国家のことというような話は、いつでもできる。飲みながらしようということがあるのではありませんか?
実は、その飲み会は、ついつい、面白おかしいおしゃべりに流れてしまうなどということが多いのではないでしょうか。
そして「あぁ、もう少し議論したかったな…」という思いが残ってしまったりしますよね。
でも「飲み会で、いろいろお話したし、ずいぶん仲良くなれたからいいか…」と、思ってしまっている。
このコロナ禍では、リモート会議が主流になって、今度は飲み会とかはできなくなり、その親しくなる人間関係作りが難しくなりました。
反面、今までは難しかった、遠くの人とも、時空を超えて、簡単に顔を見ながらお話しすることが、当たり前になりました。
それは画期的なことだと思います。
また、リモートでいろいろなことを効率よく話して、結果を出す方法も手に入れてきたように思います。
私の場合、面と向かってする会議よりも、準備を丁寧にするようになったように思います。 電車で移動する時間や、会議前の待ち時間がない分、準備に時間がかけられるように思います。ですから、会議の効率は良くなったのではないでしょうか。
しかしやはり、親しくなるための飲み会とかができないというストレスも抱えていますね。 

こんな風に考えていくと、実は、飲み会とかではなくて、もっと大切なことを議論する時間を私たちは欲しているのではないでしょうか。 

青臭い議論といわれるかもしれません。 

これからの日本の国はどうなるとか。これからの日本の教育はどうしたらいいとか。
日本の自然体験はいかにあるべきとか、いやいや世界のそれはどうあるべきかといった議論を、大真面目に、しらふで、みんなで議論する時間が必要なのではないかと思います。 

きっと、投げかければ、若い人たちは、それを欲しているのではないかと思うのです。
もちろん面と向かってできたらいいですが、リモートでもできるのではないでしょうか。
今年はそんな議論をリモートでチャレンジしてみたいななんて思っています。
だって、リモートなら日本中の人たちと、簡単に集えて、話ができるのですから。 

もちろんチャンスがあれば、皆さんで実際に集いたいとも思っています。 

そして、もうひとつ、今までから大きな転換があります。
私が、誰かをどうするかということではなく、この4年間幹事をしてくれた人たちが、率先して、その議論を引っ張り、活動を起こしていく原動力になっていくということです。
もちろん私自身のその中のひとりとして、活動はしていきます。
そして、議論をするだけではなく、実際の行動につなげていきましょう。それがこの塾の名前を『社中』にした意味です。
ただ学んだり議論するだけではなく、実際に行動に起こしていこう。そして続けていけるような仕組みにしていこうということです。
学んだだけでは、社会は変わりません。小さなことでも実際に行動に起こしていけば社会は少しずつ変わっていくと思っています。 

もちろん、若い人でないといけないということではありません。
もちろん、私もこの中核メンバーとしてまだ頑張ります。
もちろん、議論に聞き耳を立てて、聞くだけの参加も大歓迎です。 

とにかく、世のため人のために何かがしたいという、志のある方なら大歓迎です。 

ご一緒しませんか? 

それが今年の走林社中です。
この議論と活動を通して、地域に有用な人材が育っていってくれたらいいなと思っています。 

2021年3月16日火曜日

『走林社中』

今年度もこれが最後の雑記帳となります。
そして、このサイトでの更新も最後となります。
新年度から、走林社中のサイトに引っ越します。
そして、月1度の更新に戻させていただきます。
あわせて、この走林社中のことを再度ご案内させていただきます。
この走林社中というのは、桜井が主宰する私塾であります。とはいえ、何かを教えるというよりは、自然体験活動をよりよくしていくために、みんなで行動する集まりです。
若い仲間に、そんな集まりを主宰してくれと頼まれてから、4年が終わろうとしています。 当初3年かなと思っていたのが、4年がたちました。そして、5年目もそれ以降も、継続的に活動を続けることを決心いたしました。
今年は、このコロナ禍でも、ほぼ予定通りの活動を進めることができました。
そして来年は、このコロナを経て、新しい自然体験活動の姿、地域での自然学校の在りようを、もう一度再構築する時なのだと思っています。
そのために、皆さんと一緒に、地域での活動の在り方をしっかりと考えていけたらいいなと考えています。
このコロナ禍で得たものは、オンラインで、日本中…いや世界中の人と、居ながらにしてお話ができるという習慣です。
コロナ感染症が終息した後、きっと社会は元に戻ろうとするでしょう。しかし、この手に入れたものを上手に活用して、よりよい活動に結び付けるのが得策でしょう。
そして、それは今までのように、全国一律というか、「こうするといい」というモデルを、各地が追随するような活動は、きっと卒業する時なのでしょう。各地が、各地域ごとにどうしたらいいかを考え、実行していく。そのプロセスを日本中の同様の活動をしている人々が、居ながらにして共有していく時代になるでしょう。
その共有し意見を交換し、励ましあい、お互いに支援をしていために、走林社中が役に立てばと思っています。
と、いうわけで、来年度からは、地域で、自然体験や、地域おこし、一次産業、といった活動をする方々にも、集っていただければ、楽しいなと思っています。 

詳しくは下記サイトをご覧ください。 

この雑記帳もそちらで掲載を続けます。 

https://soulin2017.net/