2018年3月14日水曜日

季節を知る感性:原田順一

   この時期、卒業式だと思われる学生の皆さんや、その家族を見ることがあります。その姿を見ると、もう3月かと季節や時期を感じることがよくあります。手荷物の多さや、お父さんお母さんのスーツ姿、何となく伝わってくる空気感など、どんな卒業式だったのだろうか?どんな気持ちなんだろうか?と自分自身の記憶と合わせてみたり、暖かくなり始めた季節と共に、私自身も心なしか気持ちが温かくなります。

   また、色々な場所や物、自然の変化で季節を感じることがありす。私の場合は、道を歩いていると目に留まることが多いです。枯れ木が多かった木々には芽が生え、ももや梅などの季節の花を見ると、どことなく冬の時期の暗い色が、明るくアクセントされ春の訪れを感じさせます。そして、着ている服もだいぶ軽くなります。鞄に入れた防寒着もなくなると、ますます心も体も軽くなり、歩いていても楽しくなってくるものです。

   昔、こんなことを聞いたことがあります。
「人は、音や匂いや色で思い出を記憶をすることがある」
確かに、この曲を聴くとあの時の場面を思い出す、この匂いはあの場所と似ている。ということが私自身は身に覚えがあります。残念ながら私には色で記憶する感性が無いのが悲しいです。

   このように、カレンダーだけで季節や時期を知るのではなく、や匂い、肌の感覚や心の記憶、周りの人々を見て季節を感じるのような感性を持つ人に子どもたちを育てたいものです。
   そのためには、やはり外に出かけて季節を感じることを出来るだけ多く体験させたり、人々との多くのふれあいが必要なのかと思います。
もうすぐ春です。上着を脱いで、外に出かけてみようと思います。 

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