2017年5月10日水曜日

『ふる里としてのキャンプ場』 2017年5月号

 私は、小学校2年生の時ボーイスカウト(カブ隊)に入隊して初めてキャンプを体験しました。
そしていつだったか記憶は定かではありませんが、ボーイスカウト山中野営場でキャンプを繰り返しました。
道心堅固の碑というのがありまして、この言葉は、私の座右の銘でもあります。
この言葉は、ボーイスカウトの指導者養成の基礎を作った佐野常羽さんの教えにある、清規三事のひとつであります。
この清規三事とは、
●実践躬行
●精究教理論
●道心堅固  であります。
この言葉を、キャンプを通して、私のものの考え方の中心…背骨ができました。そのキャンプをしたのが、ボーイスカウト山中野営場であります。すなわち、心のふるさとのような場所であります。きっと、たくさんの人がそう思っていると思います。
もちろん、大学時代の野外教育研究会の合宿でも、国際自然大学校のプログラムでも、利用させていただきました。
その山中野営場が閉鎖されるようです。非常に悲しいことです。1925年に開設され90余年を経て、もうすぐ100周年という時になぜ閉鎖してしまうのでしょうか。教育機関としての価値は、その継続性にもあるのではないでしょうか。新しいものを取り込んで進んでいきつつもその価値観を継続していくのはとても大切なことだと思います。
特に社会教育機関としては、その継続が大切と思っています。

ボーイスカウトとは、とても比較できませんが、国際自然大学校の日野春校も、少しずつ歴史を積み重ねてきています。
もう少し立てば、建設当初の参加者が親となり、そのお子さんが、また参加者として日野春校を訪れる時代になるでしょう。
「お父さんも、お前の年の頃に、日野春に行ってキャンプをしたんだよ。その時はな…」
「え~そうなの、今はね…」
というような、子どもさんとの話が紡がれていくことを思うだけでも、幸せを感じます。
子どもにとって、お父さんやお母さんにとって、おじいちゃんおばあちゃんにとっても、思い出の地、心のふるさとになるような、日野春校になれたらいいなと思います。





そして、ボーイスカウトの山中野営場が閉鎖になることを聞き、ボーイスカウトにできなかった、100年の歴史を持つ心のふるさととなるキャンプ場を目指したいと感じています。



ボーイスカウト山中湖野営場の正面です。

















私の少年時代、山中湖でのキャンプです
山中野営場で、信号塔を作っています。
もちろん乗っているのが私です。

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