2018年10月15日月曜日

災害訓練の日常化:原田順一


 今年は特に大雨や台風、地震の被害が多い年となりました。亡くなられた方のご冥福と被災地の復旧をお祈り申し上げます。
 さて、ライフラインという言葉を東日本大震災以降、よく耳にします。「水道」「電気」「ガス」のことです。全て今の生活にはなくてはならない物ですね。先日、台風の翌日に自宅マンションで「水道」「電気」が数時間使えない時がありました。平日の朝、一番忙しい時間帯です。幸いにも、と言いますか、仕事柄「バーナー」「ランタン」を持っていますし、水も備蓄用があるので、私の家族は困ることはありませんでした。唯一、携帯電話を充電していなかったのが失敗でした、情報ツールとしてはやはり重要です。
普通の家庭の方々は、どうだったのでしょうか?何時間かかるか分からないライフラインの復旧に、頭を悩ませたのでしょうか。しかし、悩ませたところで、行政頼みなのでどうすることも出来ません。結局は復旧までは自分で何とかするしかありません。
今回はたまたま朝の時間帯でした、太陽が出ていたので、光はいりませんでした。早く起きていた家庭は朝食後だったかもしれません。でも一日中というときっと困りますよね。その様な、物や心の準備の大切さ。きっと、体験してみると当事者意識が芽生えてくるのかと思います。
東日本大震災の際に、「計画停電」がありました。「避難訓練」があるのですから、「災害訓練」もあってもよいのではないでしょうか?冷蔵庫に入れなくてもよい保存食を作る、水の備蓄やお風呂の水を残しておくこと、ガスや電気を自分の装備でカバーする。そうでないと、いつ来るか分からない災害で何日間も都会の人は生き抜けないのではないでしょうか?正直、田舎に住んでいる人よりも生き抜く術が、あまりにも無さ過ぎて、難しいと思います。
田舎には、無くてはいけない物が沢山あり、無くても良い物は無い。
都会には、無くてはいけない物が無く、無くても良い物が沢山ある。
近頃、つくづくそう感じます。
防災教育と言いますが、家庭教育の中で子どもたちに伝えられることは沢山あると思います。田舎に引っ越すことも手段かもしれません、足るを知ることも重要です。都会にいても、最低限の生き抜く準備や環境を自分で作れなければなりません。
それに、こんな事にも気づけます。私は計画停電の際、特にすることもなかったので、太陽の日の光の下で、本を読んでいました。どこからもテレビやラジオの音は聞こえず、外も静かでした。ただただ、空の青さが何時もよりも青く見えたことを覚えています。

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