私たち大人が、子どもたちのために、わかっておいてあげなければいけないことがあります。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、学校が休校になり、遠隔授業が盛んにおこなわれようとしています。
パソコンやタブレットを通して、勉強を教わるのですね。
確かにそれによって、色々な知識を手に入れることはできると思います。
しかし、大人の私たちが行うテレワークやWEB会議と、子どもたちが行う、あるいは受ける遠隔授業は、全く違うということを知っておかなくてはいけません。
何が違うのか。
私たち、学校に通っていた子どもの頃は、たくさんの友達に囲まれ、先生に叱られながら、成長してきました。
そこでは、人と人とが直接話をしたり生活をする中で、体温や、呼吸を感じ、相手との距離をとることができるようになっていったのだと思います。
相手がちょっと気分を害しているようだから、これ以上は踏み込まないほうがいいな。とか…
仲良くなったから、肩組んじゃおう!とか…
そういった、人と人の温度のようなものは、実際に人と人が面と向かって話をしたり、議論したり、喧嘩したり、好きになったりしないと、身につけることができないものなのです。
私たち大人は、そういうものを手に入れた上で、テレワークやWEB会議をしているのです。
子どもたちは、それを手に入れる前であったり、真っ最中な時に、遠隔授業を受けることになります。
学校生活で得る人と人との距離感は、実際の体験を通して学ぶ以外には手に入れることができないものです。
また、社会のルール…学校の廊下を走ってはいけないとか、右側を歩くとかは、遠隔授業ではありえませんね。
学校に子どもたちが集まっていろいろなことをするのは、知識を手に入れる以外にも、色々と手に入れるべきものがあるはずなのです。
成績はつきませんし、できたかどうかを確認することもないのですが、それは確実にあるのです。
新型コロナウイルス蔓延の終息のあかつきには、この空白の時を埋めるために、地域での教育活動や、自然の中での体験活動が、もっと、それを担うべきなのではないでしょうか?
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